のぞみちゃんホットライン 




のぞみちゃんホットライン
 第1話 CONNECT
 第2話 ON LINE
 第3話 CATCH PHONE
 第4話 NO CARRIER
 おまけ もうちょっとだけのぞみちゃんホットライン
桜の木の下には (前編)
桜の木の下には (後編)
あとがき



がぁさん先生の一般誌進出第一弾だったのがこの作品。当時キャプテンを読んでいて、突然がぁさん先生の連載が始まったのでびっくりした記憶
があります。
(ちなみに、OURSの時も同じ経験をしました。「をお、がぁさん先生の連載が追いかけてくる(笑)」って。ヤンチャンは読んでなかったのでそういう経
験はしませんでしたけど)

高橋のぞみちゃんは自分の感覚ではない別の感覚が体を襲うのを不信がっていました。その感覚をずっと辿っていくと別の人の感覚に繋がってい
たのです。ということで、ある日突然お互いの感覚をテレパシーで共有しなければならなくなった高橋のぞみちゃんと小林みのるくんのお話です。
このお話の設定というのはSFではよくあることなんでしょうか?私はこういう設定のお話に初めて触れたので不思議な感覚を覚えましたし、今読み
返すとこれはなんと酷な状況だろう……となんだか二人に同情してしまう思いがあります。某アニメの「人類補完計画」ではあるまいし、人がお互
いの感覚を共有するなんて絶対に嫌ですよね(少なくとも私は)。そんな思いをいだきながらも2人なら乗り越えていけるさ〜♪というのがこのお話
なんですが、私は同じ状況は御免こうむりたいです。いや、作品としてはすごく好きなんですけどね。
なお、この作品のテーマは「猫」なのだそうです。……先生、それは……(笑)。でも、目次での「幸せになれなかったすべての猫たちに…」っての
読むと……(涙)

同時収録されているのが雑誌掲載時、単行本に収録されなかったらどうしよう、とドキドキしていた(笑)「桜の木の下には」です。
前世での恋人が転生した女性、由香梨さんに出会って少しずつ前世を思い出すことになってしまった、前男・現女のまい子さんのお話。雑誌掲載
時より大幅加筆されています。加筆内容に関しては今現在私が掲載号のキャプテンを所有していないので正確には指摘できませんが、記憶によ
ると2人が前世の記憶を思い出すために行う行為のシーンが主に加筆されているようです。
このお話、「人は過去に振り回されるべきではない、現実を見つめて生きていくべきだ」というメッセージが込められていて、雑誌掲載されたときす
ごく気に入ったんですが、今読み返すとこれも眼鏡の女の子(由香梨さん)が出てるなあ……(自己嫌悪)。
前出の「恋の活造り」内「真冬の世の夢」では「幽霊(生霊)」。そして、このお話では「前世」と少しづつ「背後霊24時!」へと繋がっていくような感じ
がします。

文:かぐさん