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 背後霊24時! 




<第1巻>

第1話 「ラッキー!?」
第2話 「エ……エ……エッチ!?」
第3話 「なんかいる!」
第4話 「悪霊退散!!」
第5話 「ぜんぜん違う!」
第6話 「かっこいいじゃん!」
第7話 「見たくないっ!」
第8話 「ありがとうございます」
第9話 「害が無い!?」
第10話 「協力……」
第11話 「どこから始めれば……」
みちよの古生物学教室
あとがき



<第2巻>

第12話 「なんですかこれ〜!?」
第13話 「助けに来たぞ!!」
第14話 「うそつきっ!!」
第15話 「みちよちゃん!!」
第16話 「からっぽの体……」
第17話 「ごめんなさい」
第18話 「嫌だ〜っ!!」
第19話 「まず第1段階!」
第20話 「一緒にベットで!」
第21話 「また………夜が」
第22話 「やっぱりやろう!」
第23話 「本当の私」
第24話 「もう……大丈夫」
みちよの古生物学教室第2講
あとがき



<第3巻>

第25話 「僕たちがついていれば…」
第26話 「助けて!」
第27話 「だめ〜っ!!」
第28話 「魑魅魍魎の世界へ…」
第29話 「だからもうこれ以上…」
第30話 「間違ってないよ…」
第31話 「受け取ってあげて!!」
第32話 「さようなら!!」
エピローグ 「お盆休み」
みちよの古生物学教室最終講
あとがき



がぁさん先生初の、単行本に「巻」がついている作品です。
死んでしまった金子まさるくんは今まで信じていなかった死後の世界が存在することを身を持って経験してしまいます。さて、僕はどうなってしまう
んだろう?などと悩む間もなく「天国にしろ地獄にしろ空きが出来るまで数ヶ月待たにゃあならん!」ということで待つ間背後霊として百瀬みちよさ
んの所に赴任することになるのですが、なんと彼女は自殺志願者!しかも彼女の家にはなんだか妖しいヤツもたくさんいて……というお話です。

「死」という状況を描くことによって「生」を語るという、「だいらんど」と同じ方向性が見られるこの作品。「だいらんど」とは違って一般的な死に関する
伝承(?)を元にしています。それに加えて現在の社会情勢を考え合わせてコミカルな死後の世界を描いていますが、それでいてその奥には多く
の「生」に対するメッセージが含まれています。

この作品内で私が一番好きなのが「教授」です。
死んでしまっているにもかかわらず、その状況を自らの研究課題として冷静に分析し、しかも死後の生活を謳歌するという人間的に大きいという
か、鈍感というか、専門バカというか、そのスケールの大きさ。この方が生きているときの講義はさぞかしひと癖もふた癖もある怪しい生徒たちが
集まって盛況したのだろうな、と思わせます。こういうパワーのある大人になりたいものです。

この作品では「死後の世界」側の方向からのみお話が進んでいきます。
その象徴的なシーンが第1話とエピローグ。個人的には生前・転生後のまさるくんについてある程度描かれるのかと思っていたのですがそれに関
しては必要最小限の情報しか我々には与えられません。このことはお話をあくまで「死後の世界」のなかのみに収めることで次に繋がる「生の世
界」への希望を描くという演出が見て取れます。

とにもかくにも、無事終了したこの長編。今まででは一番手に入れるのが簡単な作品です。まだお持ちでない方はすぐに本屋さんに向かいましょ
う。

文:かぐさん