恋愛ぶきっちょ 




ひとりじゃできないもん!-前編-
ひとりじゃできないもん!-後編-
-科学部オムニバス-
Super Love Potion!
土曜日の実験室・・・
愛の妙薬・恋の科学
5.3mlの愛
(なかがき)
(B-UP激画劇場)
ラブホテルラプソディ
安藤さんON/OFF
安藤さんUP/DOWN
Friends or Lovers-Part.1
Friends or Lovers-Part.2
Friends or Lovers-Part.3
Friends or Lovers-Part.4
(なかがきその2)
東欧情勢と日本の課題
あとがき



初の再録本です。この本は主に1994年頃に連載された作品を中心にまとめられています。

一番特出すべきはやはり今まで単行本未収録だった「ひとりじゃできないもん!」前・後編と「東欧情勢と日本の課題」が収録されている点でしょ
う。前者は幻の「五月ヶ原」シリーズの番外編で、後者はデビュー2作目という極めて手に入れにくい且つファンが待望していた作品です。

「五月ヶ原」シリーズに登場する四(五)姉妹の内の2人、春流と春花の双子の姉妹がお互いの関係を見つめなおすことになる「ひとりじゃできない
もん!」。この作品を単行本収録してしまった以上、残りの「五月ヶ原」シリーズを世に出さないのはもはや許されないことでしょう(笑)。ここはがぁ
さん先生と今回この単行本を出してくださった二見書房さんにもう一頑張りしていただきたいものです(できれば、二見書房さん。次はデビュー作の
「D.I.Y.」の収録もお願いします)。

今回「化学部オムニバス」がすべて収録&新作書き下ろしされています。今回は「花いちもんめ」掲載作品が中心になるかと勝手に思っていた手
前、大変嬉しい誤算です。私、部長さん好きなんです(眼鏡だし)。いやあ、まさか臨床実験だけではなく、その後の副作用の検証までマメに行っ
ていたとは、さすが化学が恋人なだけはあります。副部長さんとも無事カップルとなってめでたしめでたしです。・・・・・・一人迷惑ばかり被ってめで
たくなっていない人がいるような気もしますが、多分気のせいでしょう(笑)。

後半は「なんぎな恋の物語」からの再録です。私的おきにいり「安藤さん」シリーズと「ラブホテルラプソディ」が収録されているのは嬉しい限りで
す。「Friends or Lovers」Part.4の最後の方で新規にページ追加が行われてます。いきなり絵柄が変わってしまってちょっとびっくりしてしまったりし
て。ところで、前から不思議に思っていたのですが「Friends or Lovers」のPart.3最後のページで突然詩織がショートヘアになったと思ったら次の
Part.4では元に戻っているというのは何故なんでしょう?「なにかの複線かなあ?」と勝手に思っていたのですが、単に夏だから涼しくしよう、って
だけだったんでしょうか?

「東欧情勢と日本の課題」。この作品はデビュー直後ということもあり私が出会った頃のがぁさん先生の絵柄そのままです。非常に懐かしい思いで
読ませていただきました。この頃から「がぁさんテイスト」とも呼べる雰囲気は既に存在してますね。

さあ、この調子で過去の未収録作品が続々単行本化!・・・といけばいいなあ。

文:かぐさん